イラク・タイムリミット

現在日本における中東情勢はとんでもない局面を迎えております。
携帯電話に配信される朝日新聞が号外を打つくらいですから衝撃は相当でしょう。
日本人3人がイラクにボランティア・NGOに参加しようとイラク入りをして、武装勢力に拘束され「3日以内に自衛隊を撤退させなければこの3人を焼き殺す」と言ってきました。日本は小泉首相を始め、政府もてんてこ舞い、自衛隊もてんてこ舞い、そしてもちろん拘束された方々の家族もてんてこ舞いです。第1報がテレビ放映されましたのが木曜日午後9時でしたので、タイムリミットは日曜日午後9時ということになります。
朝日新聞の邦人拘束特集のページです。

おそらく、日本は撤退はしないと思います。
そしてこの3人は、残念な結果になるのではないでしょうか。
それが元で小泉政権は存続の危機に立たされると思います。アメリカでブッシュ政権がたおれ、日本でも民主が政権を奪取し全イラク撤退というシナリオになりかねない、と僕は思います。

個人的に、僕は思います。
多分遅かれ早かれ、日本はイラクから撤退をしなければならないでしょう。
それなら、今の時期に撤退をしてもいいと思うのですけれどもね。
昔、小学生の頃、戦争教育というものを受けませんでしたか?少なくとも僕は受けました。その時に、戦争時には人が人の心を失い、本当に修羅場になる様子を学びました。そして現実の価値観と、戦争時の価値観の違いにぎょっとしたものです。
日本は60年、戦争を知りません。
現在日本で生存している殆どの人が戦争を知らず、民放も戦争を知らず、…そして自衛隊も戦争を知らないのです。いくら日本の自衛隊が日々訓練を続けているからといって、いままで戦争を長いこと続けていた中東地域の方に比べれば、知識や科学力では上回っていても気力ではるかに負けます。しかも現在の自衛隊に、自衛隊主導の発砲権は認められておらず、あの泥沼の中で役に立つのかが疑問です。ちょうど、ワルサーP38とビービー弾が戦っているようなものです(笑)国際社会にぎゃーぎゃー言われてまで派遣するようなものなのか。
第一報を聞いたとき、「なんでイラクに日本人が!?」と頭をかしげたのは事実です。ネット上で「自業自得だ」と言う声が大きいのもなんとなく分かります。(が、高遠さんの掲示板を荒らすのはやめましょう…)が、合理的に考えて今の時期に自衛隊を撤退させておくのも手だと僕は思います。

11日まで、あと何時間だろう…
もしかしたら、とんでもなく大切な時間なのかもしれません。
時間の長さが一人一人にとって平等なのが、今回はデメリットですね。

以下、リンクです。

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「あなたたちの国民は我々の手の中」 犯行グループ声明(asahi.com)

イラクで日本人を誘拐した犯行グループの声明文は以下の通り。
 <犯行グループの声明文の要旨>
 神の名のもとに
 この世の中にいるいろんな国民がみな良い関係になるように生きなければならない
 (以上はコーランからの引用)
 日本の友人たちへ
 日本の国民はイラク国民の友人だ
 我々、イスラム教のイラク国民は、あなたたちと友好関係にあり、尊敬もしている
 しかし、あなたたちはこの友好関係に対し、敵意を返してきた
 米軍は我々の土地に侵略したり、子どもを殺したり、いろいろとひどいことをしているのに、あなたたちはその米軍に協力した
 今、あなたたちの国民3人は、我々の手の中にいる
 そして、あなたがたは二者択一をしなければならない
 自衛隊が我々の国から撤退するか、それとも彼ら(3人)を殺害するかだ
 ファルージャでやった以上のことを3人にもやるだろう
 このビデオを放映してから、要求を実行するために3日間の時間を与える
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イスラム教は、キリスト教の思想も若干含まれています。「神の名のもとに…」は、キリスト教にも伝わる思想です。ってか。「みな良い関係」に、テロでなると思ってるんですかね?犯行グループは。宗教は、人殺しの道具ではありません。人が人として幸せに生きるために神から与えられたものです。これはイスラムでもキリスト教でも変わらないはずです。なぜ、こんなことになってしまったのでしょうか…。
ちなみに、同時期に韓国人のキリスト教宣教師も拘束され、彼らは全員が釈放されています。彼らが武装勢力にお金を払ったためとの憶測もあります。しかしお金を払わずに釈放されたのであれば、彼らはキリスト教に関してあまり反感をもっていないと考えられます。一昔の中東状況は、「キリストVSイスラム」でした。宗教が端を発しているのに、いまは宗教じゃなく「アメリカVSイスラム過激派」であることが垣間見えるエピソードだと思います。それだけアメリカは嫌われているのです。…日本も。

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人質3人の家族ら、アルジャジーラで「安全な救出」訴え

 イラクで人質になっている3人の家族らは10日午後、東京・永田町の北海道東京事務所で、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラやAP通信などの海外メディアから相次いで取材を受け、「安全な救出を」と訴えた。アルジャジーラは日本時間の同日午後10時25分ごろから約5分間、家族の訴えをアラビア語に吹き替えて放送した。
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朝日社説「撤退に応じることはできない」(日刊スポーツ)

すでに読売新聞、毎日新聞も撤退に応じるべきではないと社説で主張しており、これで3大紙すべてが、テロリストの要求を受け入れての撤退に反対する形となった。
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政治・マスコミは自衛隊撤退に否定的です。
読売は速攻で「撤退に応じるな」という社説を発表しています。
小泉首相は拘束を聞いた直後に「撤退させるな」といっています。与党の公明党は「ここで撤退をすれば汚点になってしまう」とも…。民主党は「ほら、行かなきゃいいのに」といいつつも撤退には反対です。撤退に賛成しているのは共産党・社民党だけのようです。
しかし朝日くらいは「撤退しろ」と書くかとも思ったのですが。
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日本で放映されなかった恐怖演出“地獄絵図”
突きつけられるナイフと銃、止まらぬ悲鳴 (ZAKZAK)


 「ギャアァァー」という叫び声の中、「アッラー・アクバル!(神は偉大なり)」と狂信的に唱える続ける男たち…。イラクの日本人誘拐事件で聖戦士旅団が録画し、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラなどが放送したビデオの未公開映像が波紋を広げている。約1分間にわたる生々しい音声入りの映像は、迫り来る死の恐怖に慄く3人を映し出す。事態の深刻さを物語る“地獄絵図”の中身とは-。
  人質の映像は8日午後(現地時間)、アルジャジーラのバグダッド支局にCD-Rで届けられたほか、パレスチナホテルに拠点を置く映像配信会社にも持ち込まれた。
 アルジャジーラや日本のメディアは問題のシーンをカットしたが、欧米のメディアなどが放送。AP通信は東京発で「日本のテレビ局は最も残酷な場面を流していない」と配信した。
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よそさんのサイトなどを見て総合判断すると、これは本当のことみたいです。
日本・アルジャジーラは映像を全て公開していません。これは朝日新聞も認めています。理由は簡単で、残酷なシーンがあったからです。どう残酷だったのかは上記のサイトを参照してください。さすがにコレを引用する気はありません…。

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「自衛隊残れ、ネットで7割超の圧倒的支持」(日刊スポーツ)

イラク日本人人質事件の衝撃映像から一夜明けた9日、列島には自衛隊が撤退すべきか否かをめぐって論議が噴出した。日刊スポーツが東京・新宿と銀座で70人に行った緊急アンケートでは撤退すべきが40人と半数を超え、ネットアンケートでは逆に全回答数1万5729の71・5%が「残留すべき」と答えた。朝刊各紙の社説も、大半が撤退の是非まで踏み込まなかった。自衛隊派遣がどういう意味を持つことか、日本にそれだけの覚悟があるのか、別の道はないのか-事件は日本人1人1人に究極の問いを突きつけた。
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「撤退せずに不支持45% 支持43%を上回る」(共同通信)
共同通信社が9、10両日に実施した全国緊急電話世論調査によると、イラク日本人人質事件で政府が犯行グループの要求した自衛隊撤退に応じない方針を表明したことに対して、「支持しない」と答えた人が45・2%で、「支持する」の43・5%をわずかに上回った。
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ネチズン(古い言葉だ(笑))は、高遠さんの掲示板が荒らされたことからも垣間見えるように、撤退せずを支持している人が結構いるみたいです。ところが屋外調査では、撤退せずを不支持の人、指示の人が真っ向から割れる結果となっています。対面調査は人と人の顔がお互い見える状況なので、ちょっとは"倫理的"なんて言葉が頭をよぎったのでしょうか。それともパソコンを使わない世代(いるのかな)に不支持の人が多いのでしょうか。
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日本人は、もう少し戦争について考えるべきだと思います。
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by kaede-cogito | 2004-04-11 00:44 | Trackback | Comments(0)
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