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教授の憂鬱。

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皆様、お久しぶりです、楓です。
先ほど、HDDの中のJPGを眺めていたら、自分の成人式の時の写真が出てきてドギマギしました(笑)さて、ネットワークにつながらないうちにドンドン日記を書き進めていきたいと思います。(ネットワークにつながらない理由は、別の日記に書きますぜ)

「小娘がたかが11時間で書き上げた論文」ですが、20日大学にいくと、ちゃっかり教授のデスクの上においてありました(死)おりしもおりし、20日は台風23号、別名「TOKAGE」が大学に近づいてきており、研究室は午前中のみで「午後からは皆、帰宅するように!!!」というお触れがだされていたはずなのですが、その後で「…あ、楓さんは残るように」と言われてしまい(死)あ~くるべきものが来た、と思いました。




さて、「楓さん」と呼ばれて教授室に入ると、先生の顔が心持ち青ざめています。そこに座りなさい、といわれて椅子に腰をかけました。
教授は、論文を声に出して読むクセがあり(こうすると、英語の流れがよく把握できるんだそうです)、いつもどおり私の論文を声に出して読み始めました。
…しばらくの沈黙のあと、教授は論文を机の上に戻し、
「…楓さん、悪いんだけど、お茶をいれてもらっていいかな?」
はいはい★お茶を入れるのは大好きですよ!って喜んでいるのは何か違うと思います。

教授は、私の淹れたお茶をずずぃとすすりながら、ぽつりと一言…
「…大手術か…」
ぐはっ。やはりですか。いや、そんなに鬱にならないでください教授!!

さて、そこからはひたすら英文法と英単語の検討です。「こんな単語、材料では使いません!」「こら!冠詞はどこいった!」「…楓さん、これ、単数?複数?」
まぁ、文法が苦手なのは神様に誓えるくらいなので(誓うな)それはそれはすさまじい文章が出来上がっています。文法もさることながら、適切な単語を選ぶという作業も待っています。始めの3時間は、私達は話し合いながら英単語を決めていました。
「このサンプル、壊れやすいって、どう壊れやすいの?」
「非常に硬度が弱いんです。ぼろぼろと崩れていく感じで…」
「ぼろぼろ、とか…じゃぁclumbleかなぁ…clashでは押しつぶされる感じがするけど…」

3時間経過して、教授がキレました。

「あ~~~!!楓さん、日本語で研究について語りなさい。私が英語訳する。」
とうとうきた、口述筆記(爆)しかも教授に口述筆記させてどうするんだ。しかも訳つき。楽だ楽だ★←何かが違う
そこから3時間。研究について好き勝手日本語で話す私。血走った目でパソコンのキーをたたいてる教授。そんな組み合わせでなんと3時間で書きあがってしまいました。教授凄い。いや、むしろそんなことをさせている私が凄い。すさまじい(笑)

そんなこんなで、嵐吹き荒れる10時過ぎ、私の生まれて始めての論文は完成したのでした。感動的だ~!というより、一番初めに湧き上がったのは「First Author、とりあえず私なのは間違ってるだろ」という気持ちでした(笑)教授はぐったりと目の前で疲れてノビています。なんだか私がいじめてノビてるように見えました(ある意味事実だ。)

教授は、「ちょ、ちょっと落ち着いてから、帰りますか。送りますよ、外はこんな嵐ですから。荷物を用意して置いてくださいね」と、教授室から私をたたき出しました(笑)

んで、家に帰ることになったんだが…こっから先が大変だったのだ(笑)
続く。
by kaede-cogito | 2004-10-23 13:07 | 戯言
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